栽培・流通管理マニュアル
もも編
栽培・収穫について、国内用・輸出用と分けた栽培・収穫はしていない。
そのため、農薬残留基準については、輸出対象国の基準を満たした防除や農薬を使用しているか確認が必要である。
ももは収穫適期の期間が短いため、天候に関わらず、適期収穫を行う必要がある。
早朝収穫が望ましいが、最盛期は収穫できる限度があるため、気温が下がった夕方収穫も行う。
なお、夕方収穫の場合は、予冷することが望ましい。選果については、輸出対象国の基準を満たした検査を行う必要がある。
台湾などの検疫基準の厳しい国は国・県で定める基準に沿った対応を行い、必要に応じ、エアー処理等を行う。
ももは軟弱果実のため、緩衝材(フルーツキャップ・ウレタン)を使用することが望ましい。
また、日持ちも悪いため、なるべく貯蔵せず、短期間で販売店まで配送し、その間の温度についても一定温度を保つことが望ましい。
そのため、農薬残留基準については、輸出対象国の基準を満たした防除や農薬を使用しているか確認が必要である。
ももは収穫適期の期間が短いため、天候に関わらず、適期収穫を行う必要がある。
早朝収穫が望ましいが、最盛期は収穫できる限度があるため、気温が下がった夕方収穫も行う。
なお、夕方収穫の場合は、予冷することが望ましい。選果については、輸出対象国の基準を満たした検査を行う必要がある。
台湾などの検疫基準の厳しい国は国・県で定める基準に沿った対応を行い、必要に応じ、エアー処理等を行う。
ももは軟弱果実のため、緩衝材(フルーツキャップ・ウレタン)を使用することが望ましい。
また、日持ちも悪いため、なるべく貯蔵せず、短期間で販売店まで配送し、その間の温度についても一定温度を保つことが望ましい。
マニュアル 小宮山 昭彦 /全農山梨県本部 営農販売部果実園芸課
中略
解説立木 美保 / 農研機構 果樹茶業研究部門
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9. まとめ
このようにももの輸出においては、ももの品種特徴(収穫時期、エチレン生成量、軟化速度)、果実の熟度に応じた輸送温度と輸送形態(コンテナ船か飛行機)を選択する必要がある。低温貯蔵・輸送の場合、障害が発生しやすい5℃は避け、早生~中生種の場合は0℃以下が望ましい。晩生~極晩生の場合は0℃もしくは輸送期間にもよるが10℃設定も可能である(荒木ら、2015)。一般的なももは軟化が速いため、輸送に適した熟度の見極めが難しい。しかし、未成熟な果実は糖度が低いだけでなく貯蔵中に低温障害を発生しやすくなるため、適切な熟度の果実を収穫し、輸出することが肝要である。
参考文献
中略
会員になっていただいた方には、こちらの冊子を贈呈します。